パラダイスシード開発ストーリー:第2章

パラダイスシード

画像:パラダイスシード

近代的なショッピングモールと炎天下の下で物乞いする小さな女子。カカオの村の元気な子供たち。安い酒でおかしくなっている大人。テレビで見るような世界が目の前に。

ガーナでパラダイスなビジネスを確信した!

ガーナは貧富の差が大きな国で、貧困層の約60%は農民です。
ガーナという国を私なりに見て、私は「高付加価値な農作物を生み出すシステムを作ることで、彼らとパラダイスなビジネスができないだろうか」と考えました。

ガーナは農業・鉱業等などの一次産業に依存し、特にカカオは世界有数の産出量を誇っています。
「ガーナ=カカオの国」として知られています。勢いでガーナに乗り込み、右も左もわからない中で農家を巡っていたら、こんな情報を耳にしました。「Grains Of Paradise」は「カカオの木の下でも育つ」というのです。

カカオとの「コンパニオンプランツ」

私はその可能性にワクワクしました。
農家がカカオの木の下で、「Grains Of Paradise」を栽培すれば、土地を広げることなく収入が増えます。生活向上につながるし、カカオが不作でも安心です。

ゼロからの取り組みがスタートしました。

まず本当にカカオの木の下で育つのか。きちんと研究することが必要です。「Grains Of Paradise」を栽培することでカカオの実が小さくなったり収率が落ちてしまってはダメです。
また、日本人の求める高品質で安定した原料を生産しなければなりません。収穫から選別・乾燥の工程も重要です。

従来の乾燥方法は、地べたにそのままおいて、雨が降ろうがそのままで、果実にカビが生えていても種には関係ないだろ!というおおざっぱものです。とても日本では売れません。
効率的に種を取り出して乾燥する必要がある・・・、そんなことをしてくれる農家の人も探さねばならない・・・、場所の確保は・・・、現地から輸出するには・・・、そして一緒にこういった一連の想いをシェアしてくれる人たちは・・・

ワクワクと同時に、これから長い道のりに対する不安な気持ち。そんな想いで帰国しました。

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